政治・法律

まっとうな政治を求めて──「リベラルな」という形容詞


 
「リベラルな」が付かないと、民主主義者も社会主義者も、ナショナリストも、一元論的・独断論的、不寛容で抑圧的なものになってしまいがちである。この形容詞は力の行使を制限し、多元性と懐疑心、アイロニーをもたらす。

マイケル・ウォルツァー 著/萩原能久 監訳
四六判並製/272頁/本体2,700円
2023.4刊行 ISBN:978-4-86258-146-4


この形容詞抜きでは、民主主義者も社会主義者も、ナショナリストもそしてそれ以外のすべてのものも、一元論的で、独断論的で、不寛容で抑圧的なものになってしまいうるし、実際、しばしばそうである。……この形容詞は力の行使を制限し、多元性と懐疑心、アイロニーをもたらすのである。(本書23頁)
 
【目次】
序文と謝辞
第一章 なぜこの形容詞が問題なのか
第二章 リベラルな民主主義者
第三章 リベラルな社会主義者
第四章 リベラルなナショナリストとリベラルな国際主義者
第五章 リベラルなコミュニタリアン
第六章 リベラルなフェミニスト
第七章 リベラルな大学教授とリベラルな知識人
第八章 リベラルなユダヤ人
第九章 誰がリベラルで、誰がリベラルではないか
参考文献
訳者あとがき
人名索引